自分のセクシュアリティを知ろう
セクシュアリティには「異性が好き」「同性が好き」といったこと以外にも、さまざまなものが存在しています。
ご自身が身体の性と心の性が一致しているシスジェンダーで、異性愛者であっても、他者に性的な繋がりを求めるか否か、またはその度合いや種類についてはマイノリティの部分があるのかもしれません。
性別違和を感じたことがない異性愛者のかたは、一度ご自身のセクシュアリティを調べてみてもいいのではないかと思います。お互いを知るためにふたりで調べてみてもいいでしょう。
一見レスとは無関係に感じるかもしれませんが、自分や相手のセクシュアリティを知り、性的な繋がりに対する考え方を再認識することで、パートナーシップを築いていくうえのアプローチの仕方も変わるのではと考えています。
身体の性と心の性に不一致があったり違和感(性別違和)がない場合、自分のセクシュアリティに気づくきっかけや機会は違和のある人よりもおそらく少ないでしょう。なかには、これまで一度も考えたことがないかたもいらっしゃるのではないかと思います。
その場合、セクシュアリティを自覚していない可能性もあります。僕が友人たちから恋人との行為をしたくない、苦手だという話をしてもらった際は、必ず相手がパートナーシップにおいて行為を求めないセクシュアリティであるかもしれないと考えながら聞いています。
そう考えることで、相手への返答の言葉を選ぶ際に傷つけないようにしています。
可能性として考えてる具体的なセクシュアリティを紹介しましょう。まずは「ノンセクシャル」と呼ばれるセクシュアリティについて。
ノンセクシャルは他者に対し恋愛感情を抱きますが、恋人や夫婦、パートナーとの間に身体の繋がりを求めていません。
勘違いされてしまうことがありますが、ノンセクシャルの場合、行為を求めない理由に、パートナーや恋人との身体の相性は含まれません。
恋愛感情や愛情は抱くけれど、性的な繋がりを持つことが苦手とされているのが、「リスセクシャル」。苦手の度合いは人によってさまざまですが、性的な話自体も苦手だったり、積極的に性的な繋がりを求めないかたが多いセクシュアリティです。
「フレイセクシャル」は、性的な繋がりを持つ相手との関係が深まると、次第に相手へ性的魅力を感じなくなり、関係性がなかったりまだ浅いかたに性的な魅力を感じるセクシュアリティと言われています。
フレイセクシャルの逆にあたる「デミセクシャル」は、強い愛情など深い精神的な関わりや信頼関係、絆を持つ相手に限り性的な興味や欲求を抱きます。
このように性的な繋がりを求めるか否か、その度合いや対象についてセクシュアリティには多様なケースがあり、名前がつけられています。
セクシュアリティに気づいたからなんだ、と思うかもしれませんが自分のセクシュアリティを知ることで開き直るのではなく、同じ「断る」でも相手へのアプローチは変わってくると思うのです。
そのうえで、自分とは異なるセクシュアリティの相手とどうパートナーシップを築いていくのか考えるきっかけになるのではないでしょうか
Wwbで自分のセクシュアリティを診断できるサービスもありますので、考えるきっかけとして診断してみてもいいのではと思います。
ちなみに筆者はデミセクシャルで、診断するまでデミセクシャルの存在も知りませんでしたが、とても当てはまる部分があり、自分の性的指向についてひとつ深く知ることができたなと感じました。