みなさんは、「ポリアモリー」という言葉をご存じですか?
ギリシア語で「複数」を意味する「poly」とラテン語で「愛」を意味する「amor」を掛け合わせて生まれた造語で、(一般的には)それぞれのパートナーの合意を得て、同時期に複数の相手と性愛関係を築くライフスタイルのことをいいます。
今回お話をうかがったのは、ポリアモリストのマイコさん(仮名)。「ひとりの相手とだけ関係を築いていく恋愛スタイルがしっくりこなかった」という彼女が、ポリアモリーという概念に出会ったとき、どんな変化が起きたのか。
マイコさんと20年来の友人である、by themライターTがインタビューしました。
- マイコ:ライターTの高校時代からの友人。いつもめまぐるしい恋愛展開を繰り広げ、会うたびに話のネタを提供してくれる稀有な存在。40代を目前に「ポリアモリー」という自分の新たなアイデンティティと出会う。
- ライターT:結婚した方が親孝行なのかなと思いつつ「面倒だし、そもそも出会いがない…」と言い続け早○年。K-POPアイドルを心の支えと癒しに生きる独身ライター。
パートナーはひとりじゃなきゃ、ダメですか?
「結婚、っていうか、法律婚にまったく興味がないんだよね。だって、たまたま生まれたこの国が一夫一妻制だったってだけで、私が決めたわけでも選んだわけでもない、ただのルールに過ぎないでしょ。ひとりの人とずっと愛し合わなきゃいけない、特定の人だけをずっとパートナーにし続けるって、私にはどうしてもできそうにないわ…」
常日頃、友人夫婦やカップルの愚痴を聞いては、こんな風にこぼしていた友人マイコ。
すっかり良妻賢母になった人もいれば、仕事が面白いと男そっちのけで恋愛してない人もいれば、長らく不倫し続ける人もいれば…。それぞれの道を突き進む私たちアラフォー女子は、自分が選んだ人生に折り合いをつける年代であるともいえるのかもしれません。
「ママ」「ワーママ」「シンママ」「シングル」「DINKs」etc…、どんな生き方であれ、自分が納得感を得て選んだ生き方であれば、自信を持って歩んでいけるでしょう。しかし、もしあなたが社会通念とは異なる価値観の持ち主だったら?