恋と友情とカラダの関係は別モノ?
ライターT:はい、よく存じていますよ(笑)。広げすぎると「人間愛」という結論になってしまいそうだから、ここでは対象を男性に絞りましょう。それでいくと、恋人と男友達が同列ってことになるよね?これはまた多くの人が理解に苦しむところじゃないかな?
マイコ:そうみたいだね。でも実際にそうだから仕方がない。絶大なる信頼をおいている男友達もたくさんいるけど、そのほとんどは恋愛感情や肉体関係のない相手だよ。若いころだったら、「うっかり関係を持ってしまって、恋愛感情と勘違いして、恋愛関係に発展しちゃった、てへっ!」みたいなこともあったかもしれないけど、いまはそもそも、「恋愛する」のと「カラダの関係を持つ」ことが同じ場合とそうでない場合があるということを知ってしまって…(笑)。
ライターT:「ポリアモリー=複数恋愛」とはいえ、カラダの関係だけの相手はいないってことだね?
マイコ:カラダの関係だけっていうのが成り立つ人もいるのかもしれないけど、私はありえないな。そもそも人として「好き」とか「尊敬できる」っていうのが前提にあって、その先に初めて性的対象としての興味がわく。そうなったらもうカラダだけの関係じゃなくない?カラダの関係を持てる相手は、やっぱりそのほかの男性を超えているわけよ。
だってあんなことやこんなことをしてあげたりしてもらったりするわけじゃん。ただ「こいついいやつだな」ってくらいに思っている相手とはできないよ。たくさん話もするし、お出かけもするし、プラスそこにカラダの関係を持てるかどうかという感じだね。
超イケメンでもなんとも思わない人もいれば、まったく見た目がタイプじゃないのに惹かれたり…。まさに本能ってやつかなぁ…。不思議だよね、あれ。
ライターT:あなたにはわかんないでしょう…みたいな目でいわないでよ(笑)。確かに長らくそうした感覚を忘れているけどさ。
話を戻して、社会一般的な「恋愛の型」にはまっていたころは、マイコも自分の恋のあり方に悩んだりしていたの?
マイコ:そうだね。複数の男性を好きになったり関係を持ちたくなったりするのは、自分がズレてるだけだろうって思ってた。だから、30歳くらいまでは私も人並みに結婚したくなったり、結婚したりするんだろうなって思ってたんだけど…いざ付き合ってた人と結婚の話になっても全然テンション上がらないどころか、なんか嫌だなって感じちゃって。結婚ってしなきゃいけないのかな?なんでみんな「結婚しないんですか?」「相手は?」って聞くんだろうって思ってた。