「そこまで望んでない」こと
「アプローチで失敗したといえば、好きだった同僚の男性の看病に押しかけて会えなかったこと。
普段から仕事中はふたりでランチに行ったり帰宅後もLINEしたり、仲良くできているから大丈夫と思っていて、『人と会える状態じゃない』と彼が言うのもあまり気にしていませんでした。
家は知っていて『いきなり行って驚かせよう』と思い、スポーツドリンクやゼリーなどを買い込んで向かいました。
ところが、インターホンを何度か押してやっと応答してくれた彼は『人と会える状態じゃないと言ったはずだけど』と明らかに不機嫌な声で、『気持ちはうれしいけど、いきなり来られても困るから』とドアを開けてくれることはありませんでした。
仕方なく買ってきたものはドアノブにかけてそのまま帰りましたが、すごく悲しかったですね。
次の日、出社した彼に『本当にしんどくてきついことを言ってしまってごめん』と謝られましたが、『正直、そういうことは望んでないから』ともきっぱりと言われ、自分は恋愛の対象ではないとわかりました。
それ以来ふたりで食事に行くこともLINEでやり取りすることも減り、あくまでも同僚としての付き合いが続いています。
逆にいえばこれがきっかけで脈ナシがわかったのでよかったともいまは思えるのですが、彼に迷惑をかけて嫌な思いをさせたことは、ずっと後悔しています」(女性/28歳/サービス業)
いわゆる「押しかけ看病」が成功するのは互いに好意があるパターンで、明らかな片思いの場合は相手にかけるプレッシャーは相当なもの。
距離感を正しく掴めていないと、こんなことができると勘違いしてしまうので気をつけたいですね。
仲がこじれてしまうと、社内恋愛は失敗どころか嫌悪を持たれたままつながりが続くので、つらい思いをします。
思い切った行動は相手の状態を無視しないことが重要であり、「その後」についても考える冷静さを持ちたいもの。
相手の望むことを見極める力も、社内恋愛の成功では大切です。
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