こんにちは。垣屋美智子です。証券アナリストとして10年間従事した後、現在はスタートアップ企業の財務・経営支援をするほか、事業分析力と会計知識を生かし「誰でも今すぐできる」をテーマにマネー、ライフ、キャリアについて執筆、講演活動を行っています。
テレビ朝日の番組にレギュラー出演している玉川さん。定年退職を迎えた現在も、元社員としてレギュラー出演されています。
テレビ朝日社員のなかでは最も有名な一人であろう玉川さんですから、会社への貢献度は高いはず。それでも平社員だったそうですが、改めて、会社の評価制度の基準というのは何なんだろうと思う部分はありますね。
つまり、会社内で評価されるスキルと会社外で評価されるスキルは違い、個人のスキルはそもそもそんなに社内で評価されるスキルではないということがわかります。
これは雇用する側からみたら当然と言えば当然なことです。なぜなら個人のスキルを評価し過ぎるなら、会社としては体を成さず、マネージメント事務所と同じですからね。
会社の肩書は重要なのか
玉川さんの例は、働く側からしたら「会社での肩書ってどうでもよくない?」という一例でもあると思います。
玉川さんのように、定年退職を迎えて、その後も会社と契約を続けられるというのは、60歳定年であれば再就職をするのが当然のいまの時代、理想的とも言えます。
会社の肩書があればそれが叶うわけでもなく、定年退職以降は、会社のなかで物理的に必要とされる仕事があることが大事で、逆に肩書があることで年下の同僚が遠慮してしまったり、給与ばかり高いだけでは、多分雇用延長には繋がらないのではないでしょうか。
その意味で、定年退職前までは会社内で評価されるスキル(マネジメントスキル、社内ネットワークなど)というのは出世には大事かもしれませんが、定年退職後は社外で評価されるスキル(専門スキル、社外ネットワークなど)を持っているほうが、仕事探しで困らないかもと思います。
定年退職まで終身雇用内に居るべきか、早めに終身雇用を卒業するべきか
私はとっくの昔に終身雇用のシステムから離脱してしまいましたが、私の世代(アラフォー世代)だと、まだまだ終身雇用のシステムのなかで働いている人は多いです。
特に私がソニー出身なので、そのネットワークだとまだまだ多いです。
大企業は大企業勤務という肩書や、住宅手当や社宅などのメリットが手厚いのも理由だと思います。大企業だから大きい仕事ができるという仕事内容でのメリットもあると思います。
一方で、私の上司世代の50代では定年を待たずに終身雇用システムを卒業する人もいます。
出世もある程度頭打ち感があったり、定年退職後のセカンドキャリアに繋がらないと判断したら、早めに退職するという感じで、定年退職を意識して転職をしていると感じます。
また、私は外資系出身でもあるので、そのネットワークの知人だと、そもそも肩書などより、給与や職歴の充実に重点を置いている傾向が強いです(肩書がほしいとしたら、それが給与に連動するためで、肩書をもらって給与があがらないならそれは受けたくないという考え)。