「婚活」「成婚」をメインテーマとし、新たなライフプランを初動からサポートしている、婚活FPの山本です。
今回は30代前半の関東の未婚女性から、「最近は共働きでも困窮する話をよく聞くので、どうしても相手の年収が高くないと不安です。だけど高年収の男性には相手にされません。どうしたらよいのでしょうか?」と、お相手の年収についてお話を頂きました。
当人は、年収400万円の会社員で、婚活を始めてから2年が経つそうです。どうしても結婚して子どもがほしい一方で、特に先々の教育費が怖いと言います。
また当人はいまひとつ貯金が苦手だそうで、余計に高年収男性を求めてしまうそうです。
理屈は専業主婦を希望する方と同じですね。足りないほどに求める気持ちはわかりますが、ぜひ現実的な対処を考えていきましょう。
年収不足ではなく、計画性不足
さて、まずは基本ですが、教育費不足は年収不足が原因ではありません。教育費不足は、計画性不足が原因です。
ぜひ小学生時代を思い出しましょう。小学生時代、夏休みの宿題を溜めましたか?スムーズにこなせたなら、なぜでしょうか?
毎日相応にこなし、遊びより優先的にこなし、できない日があったら早めに取り戻す。学力や要領などに個人差はあっても、このように動けば大抵はできるはずです。
休みは長いからと後回しにし、ひたすら遊び、友人も同じくで、気づいたら夏休み終盤…学力に関係なく、溜め込む人はこうです。
そしてこれは、教育費でも同じと言えます。教育費は、総額では約1400万円が必要と言われていますが、月々の必要な貯金額は1人約5万円程度です。教育費を優先させれば、大抵できると思いませんか?
それほど教育費が気になるなら、そこの問題は大丈夫かと。結婚後は優先的に教育費準備に励みましょう。
相手頼りではなく、自分で叶えていく努力を
さて、並行的に大切なことなのですが、お金を出せる範囲で叶えていきましょう。そして、努力できる範囲で相手を考えましょう。
いまは令和であり、昭和のころとは違います。
結婚しても共働きが主流となっていますし、結婚しても子どもを産まない、家を買わない、旅行や外食しないという方はたくさんいますよね。いまは、そういう厳しい時代になっています。
なのに、世間体や過去の常識を優先して、自分の経済力を無視して願望を叶えた結果が、冒頭で「よく聞く」とおっしゃっていた共働きでも困窮するという結果なのです。
月5万円貯金なら、子どもはひとりが限界です。なのに、2人目やほかの願望を叶えれば破綻して当然。この当たり前の理屈を、強く理解しましょう。
あわせて言えば、同じくよく聞いてきたと思いますが、願望を下げられずに高望みを続けた結果、結婚できなかった人も実にたくさんいます。
どうしても結婚後の高望みをしたいのなら、相手頼りではなく自分で叶えましょう。自分の年収を高める努力をしていくのです。
いまどきの結婚は、対等が基本。30歳を過ぎればなおさら、上昇婚は厳しいです。
自分の年収を上げれば、それだけ高年収男性とも結婚しやすくなります。まず冷静にライフプラン計画を考えましょう。
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