いまや出会い探しの定番ツールとなったマッチングアプリ。独身同士が出会いを探せる場所かと思いきや、なかには既婚者が潜んでいることも…。
今回は、マッチングアプリで既婚者に出会ってしまったという4人の女性に体験談を伺いました。
マッチングアプリに潜む既婚者を見抜いた女性たち
ーー今回は、マッチングアプリで既婚者と出会ったことがある…というみなさんにお集まりいただきました。最初にお聞きしたいのですが、マッチングアプリは一般的な「恋人づくり」「婚活目的」のマッチングアプリですか?
沙耶:はい。結構真剣交際を望んでいる人が多いアプリでした。
真澄:私も。どちらかといえば飲み友達とか、遊ぶ友達とか、軽い出会いを探している人が多かったけど…。
優香:私はしっかり婚活向けのマッチングアプリでしたね。
美咲:私は無料で出会いが探せるアプリでした。それでもまさか、不倫相手探しに使っている既婚者がいるとは思いませんでしたけど…。既婚者向けのマッチングアプリもあるんだから、そっち使えよって思いました。
ーーまさか既婚者とマッチングするなんて夢にも思いませんよね。一定数いるという噂を聞いていたとしても、まさか自分が…という人も多いはずです。では、具体的にどんな既婚者と出会ったのかをお聞かせください。
沙耶:私は本当に、まさか自分が既婚者とマッチングするなんて思ってなかったので、彼が既婚者だったと知ったときはかなり驚きました…。
真澄:既婚者だって知ってたら、そもそも連絡しないですよね。マッチングしても会わない。
沙耶:その通りです。私が出会った彼は紳士的で、かっこよくて、中身も最高に優しくて、私のタイプにピッタリ合う人でした。デートは毎回最寄り駅まで迎えに来てくれるし、デートプランだっていつも考えてきてくれます。ただ…デートがいつも平日の夜なんです。
美咲:あぁ~怪しいですね。
沙耶:私、最初は変だなって思ってなくて。土日勤務アリの仕事だって聞いていたから、違和感はありませんでした。でも土日は絶対に連絡が取れない、平日の夜しか会えない、クリスマスやバレンタインなどイベントごとも『忙しいから』で会えない。あと、電話にも絶対に出ないんです。そしてデートがいつも郊外で、自宅には絶対に呼んでくれないし、場所も教えてくれませんでした。
優香:それがおかしいって、いつごろ気づいたんですか?
沙耶:出会って2カ月くらい経って、そろそろ交際を考えてもいいかなってときに、姉に相談したんです。アプリで出会った素敵な人がいるって。そしたら「その人、結婚してない?」って言われました。土日連絡が取れないのは家族がいるからで、自宅を教えられないのも、既婚者だからだよって。
真澄:既婚者だって隠して出会いを探していたんですね。
沙耶:LINEで問い詰めたら、その日から音信不通になりました。本当に既婚者だったんでしょうね、取り返しのつかないことになる前でよかったと前向きに考えてます。
ーーその一方で、真澄さんは取り返しのつかない事態に発展してしまったんですよね?
真澄:はい…既婚者だと知らずに身体の関係になって半年、彼の奥さまから慰謝料請求の内容証明郵便が届きました。
沙耶:えっ…!?
優香:郵便が届いて、初めて既婚者だったと知ったんですか?
真澄:はい。それまで、ずっと彼は独身だと思っていたんです。…驚きましたよね、知らないうちに不倫相手になっていたなんて。
美咲:その場合って慰謝料払わなきゃいけないんですか?
真澄:いえ、私が本当に既婚者だと知らなかったので、慰謝料を払う必要はないと判断されました。弁護士さんに相談したり、奥さまと何度かやり取りしたりして、かなり大変でしたが…。
沙耶:知らないうちに不倫相手になっているなんて怖すぎる。
真澄:奥さまは出産したばかりだったみたいで、知らなかったとはいえすごく申し訳なくて…。それ以来、マッチングアプリは怖くて使えていません。
優香:トラウマになっちゃいますよね、わかります…。
ーー優香さんも、トラウマ級の体験談があるんですよね?
優香:はい…私、彼が既婚者だって知らないまま3年付き合って、プロポーズもされたんです。
沙耶:えーっ!?
美咲:プロポーズ!?
真澄:優香さんいま30歳ですよね?何歳から付き合ってたんですか?
優香:26歳のときにマッチングアプリで知り合って、29歳まで付き合ってました。友達にも親にも紹介してて、結婚式場の見学もいくつか行ったんですよ。こんなのってないですよね。
美咲:よく既婚者だってバレなかったですね、それが驚き。
優香:本当…先ほど沙耶さん、休日は連絡取れないとか、平日しか会えないとか言ってたじゃないですか。彼はまったくそういうのに当てはまらなかったんです。というのも、単身赴任中だったんですよね。
真澄:単身赴任中の不倫かぁ…それはたしかにわかんないかも。
優香:年末年始は会えないんですけど、それは実家に帰るからだって言われてたので何にも不審に思いませんでした。クリスマスだって会えたし、彼の一人暮らし中の家にだって何度も泊まりに行きました。
美咲:よく、単身赴任中の夫の元に遊びに行く、っていう話あるじゃないですか。奥さまが来てた形跡とかはなかったんですか?
優香:一切なかったです。後から知ったんですけど、奥さまは北海道に住んでいて、お子さんが2人いるそうで…子連れで飛行機に乗ってわざわざ夫に会いに行く時間がなかったんでしょうね。
沙耶:ワンオペ育児頑張ってたんだ…。
真澄:っていうか、プロポーズしたっていうのが一番謎です。
優香:奥さまとは本当に別れるつもりだったっぽいです。結婚指輪も買ってもらいましたから。でも…奥さまに久しぶりに会って、やっぱり離婚したくないなって思ったんでしょうね。「北海道の実家に帰る」って年末に言われたきり、連絡が取れなくなりました。そのタイミングで単身赴任も終わったみたい。
美咲:既婚者だって気づいたのはなんでですか?
優香:彼の職場の同僚の方に何度かお会いしたことがあって、連絡先も知っていたので聞いたんです。一週間も音信不通になったので、事故にでもあったんじゃと心配で…。そしたら、ずっと内緒にしてって言われてたんだけど、あいつ結婚して子どももいるんだよって。
沙耶:ひどい…。
真澄:友達ももっと早く教えてくれたらよかったのにね。
優香:まさかプロポーズまでするとは思ってなかったみたいですよ。それに、私が本気だとも思ってなかったみたい。ひどいですよ。
美咲:優香さんには絶対にその男以上の男を捕まえて、幸せになってほしい。
沙耶:女性の人生をなんだと思ってるんだ、という感じ。罰が当たりますよきっと!
ーー最後に美咲さんのエピソードを教えてください。
美咲:私はみなさんの話と違って、出会ってすぐに既婚者と見抜いちゃった話なんですけど…いいですか?
沙耶:え、見抜くコツがあるとか?
美咲:いえ、そういうのではなくてですね。私、サーフィンが趣味で、マッチングアプリで同じ趣味の男性を探してたんです。それでマッチした彼が、こんがり日焼けした筋肉質の素敵な人だったんですが…。初めてデートした日、彼の左手の薬指に、くっきりと結婚指輪の日焼け痕がありまして。
真澄:あぁ…。
美咲:「結婚してますよね?」って聞いても、してないの一点張り。それからホテルに誘われたので、やんわり断ってブロックしました。くっきり日焼け痕が残っている状態で「結婚してない」は無理があるだろと。
優香:嘘ついてまで女の子と遊びたかったんですかね?本当…そんな男性とは絶対にマッチしたくない!
こちらは真剣に出会いを探しているのに、なんだか気持ちをもてあそばれているような気分にもなりますよね。マッチングアプリは「独身のみの利用」と規約を定めているところがほとんど。ルールを守って、出会いを探してほしいなと思います。
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