アラサーからアラフォーあたりの女性であれば、「プレ更年期」ってワードにドキっとする人もいるのでは?
でも20代の女子のなかには、「なにそれ知らない」「初めて聞いた」って人も多いと思う。アラフォー筆者の私も、つい数年前に知った言葉だ。
更年期の前に「プレ」がついているのがポイント。つまり、更年期前(とされる)の女性たちの体に、いままでにないさまざまな症状が現れ始める、更年期を迎えるまでの時期のことを指すようだ。これは閉経の準備期間とも重なっている。
御多分に洩れず、筆者も現在そのプレ更年期まっただ中。今回は、私が日々「プレ更年期」をビシビシ実感している話を聞いてほしい。
そもそも「更年期」っていつ?
まずは更年期とは一体何なのか振り返ろう。
生殖期(性成熟期)と非生殖期(老年期)の間の移行期であり、卵巣機能が減退し始め、消失するまでの時期
つまり更年期とは、一般的に閉経前後の数年間のことをいう。ただ、女性のみなさんはご存じの通り、閉経年齢には個人差があって、40代前半に迎える人もいれば、50代後半になっても迎えない人もいて、「更年期」とひと口にいえど、年齢はさまざま。筆者の母が「更年期」を迎えたのは、この幅のちょうど真ん中くらいだった気がする。
なんだかイライラ…更年期障害の症状
母が更年期だったときのことをふと思い出した。
もともと、とても大らかで明るく、細かいことは気にしないタイプであるうちの母。そんな彼女がめずらしく、更年期はいつもイライラして見えたところがあり、よくわからないとばっちりを受けることもしばしばだった。
その時期の様子で特徴的だったのが、とにかく暑がっていたこと。いわゆるホットフラッシュと呼ばれる症状だが、周囲の人は全然暑くないと感じている場所で(冬でも)、「暑い暑い」とよく上着を脱いでいた。
そして、作る料理の味のブレがすごいこと。これが更年期障害の症状だったのかどうかはわからないが、うちの母はこの時期にこれが頻発した。ある日、みそ汁がしょっぱ過ぎて口に入れた瞬間、マンガみたいに吹いた記憶がある。
更年期は時期だけでなく、「障害」と呼ばれるこの時期特有の症状も、人によりさまざまなのかもしれない。
初めての症状が頻発。実感する「プレ更年期」
「プレ更年期」は知らなくとも、「更年期」や「更年期障害」という言葉は、もちろん若いころから知っていた(目の前で症状に苦しむ母も見ていたし)。
「30歳を過ぎると体にいろいろな変化が起きる」という情報も、メディアや諸先輩方の世間話でよく耳にしてはいた。そして実際に、加齢に伴い、自分自身で「あれ?」と思うことが年々増えていった。
最初に感じたのは、30歳を過ぎたくらいから。とにかく太りやすい(というより、何やっても減らない)と感じるようになった。代謝が落ちるとはまさにこのことかと実感した。実感は継続中(笑)。
そのときはまだ、それくらいで済んでいたが、その後35歳を過ぎたあたりから、体にいままでない症状が続々と出るのを体験することになる。