男の子は大変で、授かると残念?
突然ですが、みなさんが子どもを持つなら、男の子がいいですか?女の子がいいですか?
おそらく、「女の子」と答える方が多いのではないでしょうか。あるいはいま、男の子を育てている方のなかには「実は女の子を希望していた」という方もいるかもしれません。
実はウーマンエキサイトが2018年に実施したアンケート「男の子、女の子どちらが欲しい?(欲しかった?)」という質問では、「男の子」と答えた人が16%なのに対し、「女の子」と答えた人が53%(「どちらでもよかった」27%)と、女の子が男の子人気を大きく上回っています。
もちろん「男の子を希望していた」「どちらでもよかった」という方もいるでしょう。でも実際に男の子を育てていると、暗に「子どもが男の子でかわいそう」とも取れるような言葉を投げかけられることが度々あります。
「そんな心ないことを言ってくる人いるの?」と思われる方もいるかもしれませんね。でも男の子ママの間では“あるある”な話。わが家の場合、子どもが年子かつ男の子なので、そんな場面も多々ありました。「大変だね〜」「残念だったね〜」「女の子はいいよ」「うちは女の子でよかった」etc…、きっと悪気はないのでしょうが。
そこで今回は、5歳と6歳の男の子ママの筆者Aが、6歳の男の子ママの友人Yと「なぜ男の子ママはかわいそうといわれるのか?」について考えてみました。
「女の子を育てたい」わけ
A:by them編集部から「男の子ママはかわいそうなのか?」という企画テーマをもらったとき、心当たりがありすぎて(笑)。2人目も男の子だとわかったときは、特にあからさまだったなぁ…。女の子ママから明らかな優越感を感じることは、いまでもよくあるよ。
Y:私にもいくつものエピソードが…。性別がわかってから「残念だったね」とは何度もいわれたし、同じ男の子ママに「いまどきは女の子ママが勝ち組らしいよ」って言葉をかけられたこともある。別に勝ち組を目指しているわけではないけど、自分の力ではどうしようもないことで優劣をつけられるなんて…って愕然とした。
A:Yはもともと「女の子がほしい」っていってたからってのもあるよね。わが家は、私は姉妹で育ったけど、夫は3人兄弟で、夫のご両親にも男の兄弟が多いから、「自分の子どもは男の子だろう」って何となく思ってた。
私自身は、子どもの性別はどっちでもいいというか、むしろ男の子の方がいいなって思ってたから、産んでみて「男の子で残念ね」みたいな空気を醸し出されるたびに、なんだかなぁ…と思ってたよ。Yはなぜ「女の子がいい」って思ってたの?
Y:男の子ってやんちゃで乱暴で、元気一杯走り回るイメージがあって。自分の体力に自信がないから、対応できるか不安だったというのが一番かな。一人ひとりの気質によるから、実際にはおとなしくてやさしい子も多いよね。うちの子も花を愛でるような穏やか系男子だったけど(笑)。
それに将来、男の子ってあんまり実家に寄り付かないのに対して、女の子はずっと近い距離にいてくれる印象がない?私はいまでも嫌なことがあったり、悩んだり、何かしらの変化があったりすると、すぐ母に電話しちゃう。友達の多くが家庭を持って忙しいいま、退職した母はいい話し相手だよ。
A:それはわかる!私も母との距離が近すぎて、夫に“マザコン”扱いされてるからね(苦笑)。そういえば、うちの母もよくおばあちゃんに電話してたな。
Y:コミュニケーションを大事にする女性ならではのことかもしれないね。そして年齢を重ねたときに話し相手がほしいから、「娘がほしい」って思っちゃう。里帰り出産だって、たいてい女の子の生家ででしょう?Aはどうして「男の子がいいな」って思ってたの?
A:親戚や友だちの子どもと接するなかで、「男の子って、単純でかわいい〜!」って思ったからかな。逆に女の子は幼くても口達者で、ママの矛盾やら間違いを遠慮なく指摘してくる。私はそっちの方が堪えるだろうと思った。もちろん個人差はあるし、すべての男の子や女の子がそうだとは限らないけど。