みなさんは、キャリアや生活において悩んだとき、悩みを身近な人に相談するでしょうか?誰にも相談しないでしょうか?それとも本を読んだり、何かほかの方法で解決するのでしょうか?
私の場合、人間関係や生活において悩みはあまりないのですが、仕事においてはかれこれ20年間、とにかく毎日悩みばかり。
身近な人に相談するときもありますし、貝のように口を閉ざしてしまうときもあります。最近だと、勝手に進捗を聞かれてはアドバイスしてくる人もいます。
そんな経験からまず第一にいえることは、身近な人に気軽に人生の大事なことを相談するべきではないということです。
なぜ身近な人に相談すべきではないのか
たとえば、自分自身を振り返っても初めて転職するとき、一番身近な親には反対され(家庭も仕事も大事するために独身時代できること/ソニーの経営と日本企業)、「転職しようと思う」と同僚に伝えると、「折角入社したのにそういう考え間違っている」といわれたりもしました(その後、この会社の国内は事業縮小)。
どれも聞き入れなかったですが、聞き入れたところでいまより幸せな生活が送れているかといわれると全然そんなことないと思っています。
人に耳を傾けるのは非常に大事だけど、ダメだしした人はその後に発言を振り返ったり、正しかったかどうか10年先まで見守ってくれるかといったらそんな訳はないのですから、あまり誰かの気軽な意見を受けて判断する必要も、ダメージを受ける必要もないと思っています。
むしろ、悩んでいることがあったら身近な人に相談するより、少し聞くには遠慮しがちな憧れの人に相談した方が、自分では想像もしなかったアイディアをくれて、正しい方向性に導いてくれると思うのです。
最近、私もある人に事業の相談をしました。その業界では著名なかたですが、紹介を通して思い切って相談したところ、思いもよらないアドバイスをいただき、かなり前進した経緯があります。
ちなみに身近な人に人生の大事な悩みは相談しないけれど、日常の困っていることにヘルプをお願いするのは身近な人でよいと思います。つまり解があるもので具体的なお願いは身近な人でもOKだけど、解がなくて困っているような悩みはもっと遠い人がよいということです。