6歳差の姉弟を育てるママライター、EMIです。アルツハイマー型認知症の母との過ごし方についてコラムを執筆しています。
母がアルツハイマー型認知症だとわかってから5年が経ち、現在は要介護2。サービス付き高齢者住宅に入居し、介護サービスを受けながら生活をしています。
突然ですが、自分の親の介護をしていて介護施設への入居を検討し始めたとき、どうすればいいのかわからないという方は多いのではないでしょうか。
数多くある介護施設のなかから、自分の親に合う施設を探すのはとても大変なことです。私も、現在母が入居しているサービス付き高齢者住宅を探すまでには、とても大変な思いをしました。
今回は、相性のよい介護施設の選び方や探し方などを、私の経験もふまえてお伝えします。
- 母と私のこれまで
- 68歳で「認知症」になった一人暮らしの母。一人っ子の私のそれからの暮らし
- お風呂に入らなくなった母。「入浴拒否」を乗り越えた方法
- 物をなくすようになった母。探し出す方法と向き合い方
- 寝てばかりの母。無気力な母がイキイキ暮らすようになった理由
- 同じものを繰り返し買う母。悩んでいた私を楽にしてくれたプロの助言
- 何度も同じことを聞く母。イライラしていた私が楽になった「向き合い方」
- 不要なものを集める母。「収集癖」の理由とその改善方法
- 親の「認知症介護」に疲れたら…つらいきもちを軽減させる3つの方法
- たまに情緒不安定になる母が「おだやか」に話すようになった回想法
介護施設にはさまざまな種類がある!
まず、介護施設を選ぶときに知っておきたいのが、介護施設の種類です。
介護施設には、大きくわけて公的施設と民間施設があります。
公的施設は、国や地方自治体などが運営し、国からの補助金で設立されているため、入居費用や月額利用料などが民間に比べて安いのが特徴です。また、入居者の経済状況によっては補助を受けることも可能です。
民間施設は、民間企業が運営する介護施設のこと。近年は、異業種からの参入も増えており、施設自体も増加傾向にあります。
公的施設に比べて空室が見つかりやすかったり、見学も随時対応している施設が多く、比較的入居しやすいというメリットがあります。ただ、費用は公的施設に比べて高めで、施設によってかなり幅があります。
介護施設の特徴などを見やすいように表にまとめましたので、参考にしてみてください。
ちなみに私の母が入居しているのは、自立型の「サ高住」と言われる「サービス付き高齢者向け住宅」です。
施設を探し始めたとき、母は軽度の認知症で、ある程度身の回りのことはできている状態でした。
いきなり生活に制限のある施設に入居したら、認知症の進行を早めるのではないかという考えがあり、「サービス付き高齢者向け住宅」を選ぶことにしたのです。
サービス付き高齢者向け住宅は、以下のメリットがあります。
- バリアフリー構造で高齢者が生活しやすい環境が整っている。
- 生活の自由度が高く、それまでの生活とのギャップを感じにくい。
- 有料老人ホームよりは料金が安い。
- 施設によっては、介護サービスが受けられる。
介護を必要としない元気な方も、要介護・認知症の方も入居できるので、入居のハードルは低いのではないかと思います。
いずれにしても、予算と、入居後に本人がどんな生活を望むのかを重視したうえで考えるのがよいでしょう。