時間帯の固定観念を外してみない?
もし、本当は夫の相手をしてあげたい気持ちがあるのに、どうしても眠気や疲れでその気になれない日が続くのであれば、性の営みを「夜にするもの」という固定観念を取っ払うことをオススメします。
例えば、ぐっすり眠って疲れが取れた休日の朝などに、リラックスしたじゃれ合いから始めてみる。または、夫婦で有休を取って、子どもが学校に出かけている時間帯に、ホテルの宿泊しない「デイユースプラン」を試してみる。
普段は「家族としては仲良しで、うまくいっているからいい」といって片づけていた人も、生身の肌の触れ合いによって得られる「深いリラックス効果」と、それと同時に活力が注入される「快感ホルモン効果」を実感すれば、性生活の大切さを再発見できるかもしれません。
──もし、女性の断わる理由が、純粋に「疲れだけ」だったとしたらですが…。
「疲れてるから」の背後に隠された、女性の苦痛
さて、含みのある言い方をしたのには、理由があります。
私がこれまで大勢の女性のみなさんから、カウンセリングや講座を通して、詳しいご事情をお聞きしてきたなかで確信できたのは、かなりの割合の女性たちが、そもそも「夫との行為が痛い」もしくは「気持ちよくない」から、やりたくないという本音を隠しているということです。
つまり、公称「疲れているから」という理由のうちの何割かは、「肉体的に苦痛だから」という本当の理由を伏せたタテマエだといえるのです。
本来、命の存続に関わる行為は、快感が伴うのが自然なことです。生命維持行為である「食べること」に快感が伴うことを考えれば、納得できますよね。
同じように、人間という種の存続に関わる性行為が「苦痛を伴うこと」になっているとは、いったいどういうことなのでしょうか?
そのワケは、男性の「疲れてるからやりたくない」の裏にある真の原因とまったく同じです。
──そう、「交わりかたが間違っているから」なんですね…!