「夫婦円満」は家族運営をするうえでも、家族のQOLを高めるうえでも大切な要素のひとつ。一生を共にすると誓って結婚したパートナーと、どんなに時が経っても仲良く暮らしていきたいものですよね。
初めは同じように惹かれ合って結婚しても、すれ違い離婚してしまう夫婦やマンネリ化してしまう夫婦、憎み合ってしまう夫婦もいれば、こちらが微笑ましく思うほど仲睦まじく暮らしている夫婦や時々喧嘩をしながらも強い絆で結ばれていたりする夫婦もいます。
両者の違いはいったいどこにあるのでしょう?どうすれば結婚生活はうまくいくのでしょうか?よく聞く「夫婦円満にカラダの相性のよさやスキンシップが必要だ」というのは本当なのでしょうか?
今回は、筆者周辺の仲良し夫婦2組に、結婚の決め手になったポイントと夫婦円満の秘訣、そしてカラダの相性についてどう考えるかについて聞いてみました。
今回話を聞いた夫婦
- レスは厳禁!スキンシップを大切にするK夫妻
- 欲求強めの夫。ココロとカラダを通わせるO夫妻
小学校の同級生夫婦・K家の場合
価値観「ピタリ」の堅実夫婦
出会いは小学校。中学も同じで、大学2年のころに行われた同窓会で再会したというK夫妻。その後、約8年のお付き合いを経て28歳で結婚し、現在共働きで3人のお子さんを育てています。
結婚から10年経ったいまもなお、ふたりの間に数ミリの隙間も感じることはないほど仲がよいK夫妻は、夫婦喧嘩も「ほとんどしない。したとしてもちょっとした冷戦状態になるだけ」といいます。そんなK夫妻の妻で、筆者の大学時代の友人・Aさんに、結婚の決め手となったポイントを聞いたところ、「将来の不安がなかったから」という答えが返ってきました。
「昔から彼のことは知っているし、長く一緒にいて、彼の人となりがわかっている。安心感があったことが一番。例えば急に仕事を辞めてきたり、誰かと諍いを起こしたり、住む場所や日常生活の回し方、子どもの教育などを強引に自分の思い通りにしようとしたりすることはないんじゃないかと思った。自分も彼も保守的で、冒険や挑戦をあまりしないタイプ。金銭感覚も近いし、価値観も似ているから、これからも穏やかに暮らしていけそうだと思った」とAさん。
結婚相手の条件として多くの人が挙げる「価値観の一致」。付き合った年月に裏付けられたこの「価値観の一致」が、K夫妻の夫婦円満の鍵であり、結婚を後押しする材料にもなったようです。
またKさんご夫妻は、ともに大手企業に新卒で入社し、そこで10年以上のキャリアを重ねている堅実なカップル。金銭感覚の近さも相まって、Aさんにとっては「無難に暮らしていける(将来の不安がない)」ということも、決め手のひとつになったのでしょう。