こんにちは。男女が癒し合い、高め合い、元気になれる「真実の性」を伝え続けて18年。真実の性の語り部こと夏目祭子です。
私のメルマガ「真実の性の語り部・夏目祭子の『世界一わかりやすい“幸せな性”の授業』」では、夫婦のどちらかが“カラダのつながり”を望んでも、どちらか断わる理由について深掘りし、その解決策をお伝えしてきました。
前回は、出産直後の女性の体内で起こる大きな変化「プロラクチン」「オキシトシン」という2つの授乳ホルモンの分泌によって性欲が消えて、「母性優先モード」に切り替わるという事情をお互いに理解する必要があること。そこでどうせなら母性を活かした“触れ合いプレイ”を楽しむアイデアについてもお伝えしました。
産後の態度で夫への信頼感が損なわれる妻たち

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というわけで、前回は女性側の「体の事情」に基づく「まぐ合い拒否」のお話でしたが、産後数カ月が経過して体が元の調子を回復するころになってもまだ拒否の姿勢が継続するとしたら、そこには新たに「心の事情」が発生して、上乗せされていることが考えられます。
それは、出産に伴う生活の大変化に適応するために女性がいっぱいいっぱいで、心と体に余裕がない時期に夫が示した態度に失望し、それが後々まで引っかかっているという場合です。
つまり、言葉はキツくなりますが、「夫への信頼感がある部分で失われてしまった」と言えるのです。
だから、子育てのパートナーとして必要で大切な相手だから別れたくはないけど、「安心して体を開ける相手」ではなくなったということ。
夫にとっては、自分では気づかないうちに、妻からひそかにそんな判定を下されているとしたら怖い話ですよね。
期待を裏切られた妻が見落としている、大事なこと

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こうなるケースには、2つのパターンがあります。
1つ目は、「私はこんなに大変なのに、夫は思ったより手伝ってくれない」「私の大変さを軽く見ている発言をする」といった不満が溜まるパターンです。
前者は、「これぐらい協力してくれるはず」という期待を裏切られた失望。後者は、自分のことを理解してくれていないという失望です。
実はこのパターンに陥ったご夫婦の場合、夫ばかりを「思いやりや想像力が足りない」と責めるわけにはいきません。
というのも、「相手の状況を何も言われなくても察する」という神経の使い方が苦手な男性も少なくないから。女性同士であれば、何となく察し合い、わかり合えることでも、一つ一つ丁寧に、具体的に言葉で説明しなければわからないということもあるのです。
なので、男性に対して「察してちゃん」になるのは、女性にとっても得策ではありません。
自分がどういう状況なのかを具体的に説明して、「○○を、このタイミングで、このぐらいやってもらえたら助かる」というふうに、トリセツを作るように具体的に、手伝ってほしい内容を伝えることが有効なのです。
男性はもともと、具体的な指示に従う行動は女性より得意な傾向があります。すぐに期待した通りにできなかったとしても、努力してくれたことに感謝して、繰り返し伝えていきましょう。
「女性からの感謝」は、男性のモチベーションをかき立てるエネルギー源となります。なので、夫に期待通りに行動してもらうには、自分の望みを明快な言葉で伝える責任が妻にあるということを覚えておきましょう。