7月の満月の名称:バックムーン(Buck Moon)
意味:雄ジカの新しい枝角が出てくるころ
7月の満月は「バックムーン(Buck Moon)」と呼ばれています。日本語では「牡鹿月(おしかづき)」といわれています。
オスの鹿(Buck)の象徴である角(つの)が、7月ころになると生え変わることにちなんで、アメリカの先住民は、7月の満月を命名したと考えられています。
枝角と呼ばれるオスの鹿の角は、毎年生え変わります。この時期は、枝角のビロードのような毛皮のコーティングがはがれ、新しい角が生えてくる季節となります。
7月の満月は「バックムーン」という名称以外にも、さまざまな別名があります。
- ヘイムーン:Hay Moon(干し草月)
- サンダームーン:Thunder moon(雷月)
- サマームーン:Summer Moon(夏月)
- クレーンムーン: Crane Moon(鶴月)
- ライプコーンムーン:Ripe Corn Moon(熟したトウモロコシ月)
- ハングリーゴーストムーン:Hungry Ghost Moon(空腹な幽霊月)
8月の満月の名称:スタージョンムーン(Sturgeon Moon)
意味:チョウザメ漁が最盛期をむかえるころ
8月の満月は「スタージョンムーン(Sturgeon Moon)」と呼ばれています。日本語では「チョウザメ月」といわれています。
北アメリカの五大湖周辺で盛んに行われていたチョウザメ漁が、最盛期をむかえるころにちなんで、アメリカの先住民は、8月の満月を命名したと考えられています。
アメリカ先住民は、チョウザメを魚の王様と考えていたようです。チョウザメというと、世界三大珍味のひとつ「キャビア」として知られる魚卵を生む魚です。
チョウザメは「キャビア・フィッシュ」とも呼ばれています。「サメ」と名前についていますが、実はサメではなく、身体的特徴も生態も、多くの面で異なっています。
8月の満月は「スタージョンムーン」という名称以外にも、さまざまな別名があります。
- レッドムーン:Red moon(赤月)
- ドッグデイズムーン:Dog Day’s Moon(盛夏月)
- ライトニングムーン:Lightening Moon(稲妻月)
- ウーマンズムーン:Women’s Moon(女性月)
- フルーツムーン:Fruit Moon(果物月)
- グレインムーン:Grain Moon(穀物月)
- グリーンコーンムーン:Green Corn Moon(青トウモロコシ月)
- ディスピュートムーン:Dispute Moon(論争月)
9月の満月:ハーベストムーン(Harvest Moon)
意味:とうもろこしなどの作物を収穫するころ
9月の満月は「ハーベストムーン(Harvest Moon)」と呼ばれています。日本語では「収穫月」といわれています。
とうもろこしなどの作物を収穫するころにちなんで、アメリカの先住民は、9月の満月を命名したと考えられています。
また、この季節になると日没が早まってくるので、陽が沈んでからも、月明かりを頼りに作物の収穫に励んでいました。このことから、満月の別名として「ハーベストムーン」と名づけられ、親しまれていたようです。
9月の満月は「ハーベストムーン」という名称以外にも、さまざまな別名があります。
- コーンムーン:CornMoon(とうもろこし月)
- ナットムーン:Nut Moon(木の実月)
- マルベリームーン:Mulberry Moon(桑の実月)
- バーリームーン:Barley Moon(大麦月)
- クリサンサマムムーン:Chrysanthemum Moon(菊月)
- シンギングムーン:Singing Moon(歌う月)