20歳年上の夫と高1マイペース息子を持つアラフィフ主婦ライター、塩辛いか乃です。
家でまったく勉強しない、勉強アレルギーの息子を中学受験させようと一念発起し、息子に合う場所を探し回って出会った運命の塾に通い、ついに受験目前。
志望校を決めるまでたくさんの学校を見学に行き、先生と相談しながら志望校を決定しました。
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勉強嫌いで学校もあまり好きではない息子。
進学先の実績も気になるけれど、まずは楽しく学校生活を送れるよう、あまり勉強にうるさくなさそうで、かつ雰囲気のよさそうなA校を本命にしました。
もう1校、最初に見に行って気に入ったB校がありましたが実力的には届かず。本人が「受ける」というので出願だけしましたが、実質的にはA校が本命。
ちなみに受験科目は、通常は国算理社の4教科受験ですが、学校によっては国算2教科受験が可能。わが家は本人のやる気とキャパ、そして志望校の受験科目を見て国算2教科受験でした。
息子の通った塾では、したのクラスはほとんどの子が2教科受験だったため、算数に特化して算数ばかりやっていたようです。
無欲な息子の「受験スケジュール」
東京、神奈川の中学受験は2月1日〜2月5日に日程が集中しています。
午前と午後の受験があり、人によっては午前・午後で何校も受けるそうですが、息子の場合は本人に欲があるわけでもないうえに「もう飽きた、早く終わらせたい」と言い出すような子だったので、数は絞りました。
そもそも成績的にも、住んでいる場所柄も考慮すると、通える学校が少なかったこともありますが…。
いまどきの中学受験はスピード重視。ほとんどの学校が当日中に合否結果が出ます。
なのでその結果を見て翌日の受験校を決めるなんてこともザラ、だそうで、保護者の心拍数も上がりっぱなしです。
わが家は2月1日午後に本命のA校試験があったため、2月1日の午前に超安全校のC校を受験することに。
「前受け」はしましたが、やはり本番は緊張するとのことで、練習がてら安全校を受けるスケジュールはいいかなと思いました。
憧れ校のB校は日程が2月2日だったため、とりあえず出願しておいて、A校の結果によって翌日の受験先を決める予定でした。
出願のための写真を撮りに行き、ドキドキしながらWeb出願。すべてが初めてのことで毎日がバタバタ。
さらに受験当日まで日が迫ると、風邪やインフルエンザなど体調管理にピリピリと、とにかく落ち着かない毎日を過ごしていました。
そのうえ受験本番1週間前に「飽きた」と突如やる気をなくした息子に大慌てしながら、いよいよ本番前日。1月31日を迎えました。
受験前日の私たち
最終日の朝。塾の担任の先生から電話がかかってきました。
「お母さん、いままで塾弁や送迎など本当にお疲れさまでした。子どもたちのサポートへのご協力ありがとうございました。あしたからの試験で実力を発揮できるよう、子どもたちに声がけをしています。ご健闘お祈りします」といった内容で、まさかわたしにもねぎらいの言葉をいただけると思わず、思わず涙してしまいました。
担任の先生はお子さんがいらっしゃる女性。こんな素敵な先生に出会えて、本当に幸せだとしみじみ思いました。
子どもたちも、最終日の夜は塾の授業をせず、塾の先輩たちが応援に来てくれたそうです。
6年生はほとんど毎日教室に缶詰め。1月も朝から晩まで缶詰になっていた場所も、きょうで最後。
先輩たちとお菓子を食べながら雑談し、最後に教室に置きっぱなしになっていたプリントの山を段ボールに入れて持ち帰ってきた息子たち。
仲良しの友達ができて、いつも通り楽しそうにはしゃぎながら塾から出てきました。
いつもの仲良しママさんたちと子どもたちを眺めながら、これが最後の光景だと思うと、なんともいえない気持ちに…。
ソワソワしつつも、あしたに備えて早く寝なければいけません。
塾で勉強を完結しており、家では一切勉強しなかった息子に、わたしが「最後にちょっと勉強しておかなくていいの?」なんて聞いてしまうと、息子は「いまさらやってどうするの?平常心が大事なんでしょ」と返される始末。そうでした。早く寝よ。