マンショントラブルはどう対応すべき?

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共有スペースで起きているトラブルが明らかになったところで、実際に発生した場合、住民はどのように対応しているのでしょうか?
調査結果によると、最も多かった対応策は「管理担当に連絡」(58.9%)でした。次いで「何もしなかった」(22.2%)という回答も多く、住民同士で直接解決しようとする人は少ないようです。
それでは、そのほかの回答も実際に体験した人たちの声と共に紹介します。
5位 警察に相談(3.0%)
第5位には、「警察に相談」がランクインしました。
警察に相談するケースは少ないものの、深刻な問題が発生した場合には警察に通報することも一つの選択肢です。
例えば、ゴミの不法投棄や喫煙による健康被害が発生した場合、警察は相談に乗ってくれることがあります。
また、脅迫や危害を加えられそうな場合は早急に警察に通報することが重要です。
<回答者の実際の声>
「本人に直接注意しても無駄で、警察に相談して、警察から注意してもらいました」(30代 女性)
「ポイ捨てで火のついたタバコがベランダに落ちてきたり、灰がしょっちゅう落ちていたので、管理事務所へ何度も通告。警察へも届けた」(60代以上 女性)
4位 住人組織に相談(3.7%)
大規模マンションの場合、「住人組織に相談する」方法もあります。
マンション内には共有財産の維持管理を行う管理組合や管理組合で実際の運営を担う理事会といった住人の組織があり、例えば、共有スペースに自転車を置くことについて理事会で話し合うことができます。
住人同士で解決策を講じることも可能ですが、住人組織が対応しきれない場合もあるのも現状なようです。
<回答者の実際の声>
「マンションの理事会で、『共有スペースに自転車を置くのはよくない。ぶつかると危ない』と話した」(40代 女性)
「マンション内自治会の会長に事情を伝え、集会時に注意勧告してもらった。誰がしているか断定できていないので、全員に声をかけるというかたちをとった」(50代 男性)
3位 直接注意した(6.3%)
直接的な対処法として、「直接注意した」という回答もありました。
夜中に騒いでいる住民に対して「静かにしてほしい」と伝えたという実際のケースが報告されています。
しかし、相手に逆ギレされたり、関係がこじれてしまったりするリスクもあるため、直接の対話が適切でない場合もあるので注意が必要です。
<回答者の実際の声>
「夜中まで共有部分で騒ぎ声がしていて、部屋の真隣で騒ぎ声が聞こえたときは、直接うるさいですと伝えました」(20代 女性)
「遊んでいる子どもに注意する」(30代 男性)
「直接迷惑行為であることを伝えましたが、逆ギレされたので管理人に連絡し、説得してもらいました」(40代 男性)
2位 何もしなかった(22.2%)
一方で、トラブルを気にしつつも「何もしなかった」と答えた人も少なくありません。
その理由としては、「逆恨みされたくない」「トラブルを避けたい」などが挙げられていますが、一方で「他の住人が対応してくれるだろう」といった消極的な態度も見受けられます。
しかし、トラブルが続くと、管理担当者に相談することが解決への近道となる場合が多いので、実際に行動してみるのもよいかもしれません。
<回答者の実際の声>
「なるべく関わらないことにしている。何かあったときに腕力では絶対勝てないし、戸数が少なく部屋や車を特定されて何かされても嫌だから、放置に限る」(30代 女性)
「何もしなかった。ただ他にも気になる人がいたようで、「子どもが集まって遊んだり、勉強したりすることは禁止」との貼り紙が掲示された」(40代 女性)
「しばらく我慢し、他の誰かが対応するのを待つ」(50代 男性)
1位 管理担当に連絡(58.9%)

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トラブルが発生した場合、「管理担当者に連絡する」ことが最も一般的な対応方法と言えるでしょう。
管理人や管理会社に相談することで、掲示板に注意喚起のポスターを掲示してもらったり、注意を促す手紙が送付されたりすることがあります。
またこの結果から、住民同士の関係を悪化させたくないという心理が働き、直接的な対話を避ける人が多いことがわかりました。
<回答者の実際の声>
「マンションの入居者サポート窓口に連絡し、掲示板に貼り紙をしていただいた」(20代 女性)
「共有部分の管理は基本的に管理人さんが行っているため、迷惑だと感じる行為やゴミが散乱している状況に気づいたときには、管理人さんに相談するようにしています」(30代 女性)
「直接やり取りするのは腹が立つし面倒になりやすいため、すべて記録したうえで管理会社に対応してもらった」(50代 男性)