働く思考
思考ってものは、朝目が覚めてから夜眠りにつくまで、ほんっとに休みなく活動してるんです。
テレビのニュースを見てネガティブになったり。これから先のことを考えて不安になったり。このままじゃいけない、対策を考えないとって、人生を楽しむことより「困ったことにならないために」何かをしようとしたり…。
もうね、これ全部、思考が自動的に動いてやってることなの。
たとえば、「ああ、昨日仕事でミスしたから、きょうは行きたくないなぁ。みんなに合わせる顔がない。何て思われてるだろう。みんな自分のことを使えないヤツだと思ってるだろうな…」。こんな風に、思考ってのは、サラっと当たり前に頭に浮かぶんですよ。
なぜ「ミスする=ダメなヤツ」なのか
何でこんな考えが当たり前に浮かぶのか?を、細かく見てみますね。
まず、「仕事でミスをした」「だから行きたくない」。こうなるのは「仕事は完璧にやらなきゃいけない」「ミスは許されないこと」ってのがルールになってるから。だから、「行きたくない」となる。
ミスするヤツはダメなヤツ。ミスは悪いこと。してはいけないこと。してはいけないことをした自分は、責められて当たり前なヤツ。こんなルールが自分のなかで確立しています。
「みんな自分をダメなヤツだと思ってるだろう…」。これも、自分が勝手に決めたルールで自分をジャッジしているんですよ。
当たり前だと思ってるこれらの「概念」って、しょせん勝手な思い込み。人間の集合的な思い込みってだけ。国が違えば価値観も変わるように、ルールなんて本来は「何だっていい」んですよ。