「謝罪」の必要性と、正義の必要性を考える
反社会的組織(詐欺集団)の主催する闇営業をやってギャラをもらったとか、詐欺で被害者から巻きあげられた汚いお金、高齢者から詐欺で巻きあげたお金を受けとった罰として、芸能人たちの謹慎や解雇。
そんなこといいだしたら、気づかぬうちに反社会的組織に属する人を接客してしまったり、そういう経緯で得たお金で飲み食いするお客さんが訪れるかもしれないわけで…。
ましてや謹慎、解雇を言い渡した会社とは、タレントたちは契約すらしていないという。
契約書を交わしてないタレントが存在すること自体がまず間違っていて、タレントを守るべき会社が、タレントを処分するというおかしな現実になぜ、気づかないのでしょうか。
会社のトカゲのしっぽ切り。世間が許さないからだろうから、とりあえず「処分」。会社の保身的行為を叩くべきなのに…。
日本はあたたかい国だと思っていたが、最近は、「日本って怖い」とも感じています。ひとつなにかを間違えば、とにかく「叩く」。
排除に自粛、謹慎、解雇。薬物使用で逮捕された文化人やタレントを追い込むばかりで、「復帰を応援する」人もたくさんいるとは思うが、マスコミはそっちをあまり公表しない。
正義ばかりをとりあげて、盛りあげる。かと思えば、ネットリテラシーが低くSNSに投稿してしまう、いわゆるバイトテロなどは、日本のテレビでは顔にモザイクをいれ、声質も変えて取りあげています。(未成年でもない場合もあるのに…)
バイトテロをやられたお店の気持ちを考えると、きっちり公表できるものは公表してもいいのではないかと思うのに、やりません。こういうのは1回世間の「正義」を身に受けなければ、更生できないんじゃないかとも思ってしまうのです。
これらがぼやかして放映されるからこそ、SNSでの炎上投稿のあとは絶たないのではないでしょうか。
端からみて、芸能人の不倫なんぞどうでもいいようなことに、フラッシュをあてて謝罪させ、闇営業とかやったタレントのツイートに対して、ほかの芸人たちが意見を言いあって、歯切れのいいコメントするとまた取り上げられ、叩かれ…。
いまの日本のメディアは、世間が納得することばかりを追いかけ回してる傾向にあって、それがまあ、視聴率をあげるわけだから、結局はメディアに洗脳されてしまっている現実です。
踊らされているな~~~って、ほんとにため息が出ます。「謝罪」ひとつとってみても、国際的な視点で考えるべきことは、もっとたくさんあるではないでしょうか。
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