すっかり忘れていた、いまを楽しむこと
「ただのは、どうしてそんなに将来のことを心配するの?そんなに将来のことばかり心配していて、毎日楽しいの?」と、逆に聞かれてしまいました。がーん!って音が、頭のなかで聞こえましたね。
自分では、あまり将来のことを心配していないつもりで毎日楽しく生きているつもりでも、ついついいつのまにか、普通のひとの発想になってしまっていたようです。
日本の現状なんて、彼らの立場と比較したら金銭的には、まだまだ恵まれています。でも、以前は当たり前にもらえていたものがもらえなくなりそう、もらえなかったらどうしよう、と不安でしょうがない。
きてもいない将来のことが、心配でしょうがないから、いまを楽しむより将来に備えて、もっとお金を稼げる何かをしなければいけない。もっと自分を磨かないといけない。もっともっとお金を貯めないといけない…と焦ってばかりいる。
だから振り返ると、思い出せるものがない。つまり、いまを楽しみながら生きることをすっかり忘れてしまっていたのです。
振り返ったとき、ゆっくり流れている毎日を
せっかく前向きな人生をみなさんが歩んでいるはずなのに、思い出せる出来事が少なく「時間が経つのが早い」と感じていたら、その原因は恐らく、きてもいない将来のことが心配で、いまを楽しむより焦ってばかりいる。
つまり、いまを楽しみながら生きることをすっかり忘れてしまっている。そして、身近にある幸福に気がついていないということなのではないかと思うのです。
将来に備えることは、とっても大切なことだと思います。でも、どうなるかわからない将来のことを焦ったり心配したりして、いま目の前にある幸せを感じることができないとしたら、それは、とても悲しいことです。
将来に備えるという意味は、いまできることを、毎日こつこつと積み重ねる、ということだと思います。50歳で引退すると決めたら、あとは毎日できることを積み重ねていく!それしかすることはないのです。
結果は、行動を積み重ねた分だけ現れてきます。逆に、心配ばかりしていて行動をしないのに結果がよくなるということは絶対にありません。そして、コツコツの積み重ねをするために必要なことが、「好きなことをする」ということだと思うのです。
わたしが、振り返ったときに時間がゆっくり流れていると感じられていたころは、きっと毎日を楽しめていたのだと思います。好きなこと、やりたいことを、一歩一歩、とにかくちょっとずつでもいいから、少しでも前に進んでいると感じていたから。そんなことにふと気がつきました。
いまをもっともっと楽しむこと。それが、「時間の流れをゆっくり充実したものにする秘訣」なのではないでしょうか。どんなにささいなことにでも、幸せを感じることはできるのです。明日のことを心配するより、いまの幸せを感じて生きていきませんか?
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