アラサー女子のその後
それから3年の月日がたったいま、30歳になった私がいます。時を経て思うのは、「選択は間違っていなかった」ということと、「海外での遠距離恋愛、舐めてたな」ということの2点です。
海外での長期生活は、予想以上に言語・文化・勉強と、新たな生活様式への変化に対応せねばならず、自分のことで精一杯なっていました。しかしその反面、唯一無二の自分に集中できる環境が整っていたことで、現地の会社への就職やフリーランスとしての活動など、キャリアアップや新たな挑戦に邁進できたのだと思います。
日本では絶対に体験できなかったこと。それをまだパワーが残る20代で実現できたことに誇りが持てました。その反面、この状況下で仮に日本との遠距離恋愛を継続していたらと考えると、私の場合は絶対に別れていましたね(笑)。
彼が時間に融通が利き、いつでも連絡が取れる人であれば話は別ですが、コミュニケーションが薄くなり、自然消滅していたことでしょう。事前にそれを予測し、きちんとお別れを告げてくれた元彼には感謝しています。
表面ではなく本質を見極めるのが人生
破談になったことから、外からは「結婚できない女」とレッテルを貼られたアラサー女子。悩みながらも不器用にたくましく現実を見つめ、自分が後悔しない道を選びました。
単身で海外生活を乗り越えた自信と苦い恋愛経験を経て、より他者の人生相談に寄り添えたり、視野の広い価値観で物事を捉えられたりできるようになった気がします。
そしていまとなっては、「結婚」というものに捉われ、「結婚できないこと」を後ろめたく考えてしまっていたのではないかなとも思います。まわりが結婚しているからといって、結婚しなければならないなんてことはないのに…。
幸せの未来図は一時のものさしで予想できるものではありません。もし人生の選択で迷われていることがあれば、そっと自分の心に耳を傾けてみてください。
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