アメリカと日本の「罪」の重さの違い
日本の「○○ハラスメント!」という叫びや言葉というものの多くは、アメリカのそれと比べると、まさに「喧嘩」に思えます。アメリカでの「ハラスメント」と、日本で使われる「ハラスメント」の罪状の重さは比較になりません。
訴訟大国アメリカだからこそ、「ハラスメント」の定義はとても厳しいのです。訴訟を起こすには物証が重要で、どんなにひどい言動をされても「あの人からこういわれた」「こういうことをされた」という言葉の証言だけでは、アメリカでは相手にされることはありません。
現にワイドショーなどで目にする日本の「○○ハラスメント」というニュースだったり、報道は「話題」にはなるものの、それが訴訟に発展し、犯罪と認められるケースにまでは発展しないですよね(日本ではセクシャルハラスメントですら、刑法で裁かれるのは残念ながら稀です)。
結局のところ、ハラスメントは「ドラマ」なのです。悔しいし、腹が立つけど訴訟は起こせないのが現実です。
わかってはいるけど、嫌な思い、不快な思いをしたまま大人しく黙っているのは嫌ですよね。それなら、勇気を出してそのことを相手に伝えましょう。「ちょっとそれ、ムカつく」とか「あ、それ傷つく~」とか。
何も真剣に話し込まなくてもいいので、ひとこと対処しましょう。だってあなたがあなたの気持ちを抑え、余計に傷付く必要はないのだから。もしひとこと対処することができないときは、誰か信用できる相手に相談して、解決の糸口を探すのです。束になって戦う必要はありません。
私はたとえ、面接官の男性から「彼氏はいるの?」と聞かれても、「セクハラ」とは感じないし、精神的苦痛を感じはしません。これも、人それぞれ主観の違いです。
もし仮にそう聞かれたことを私が不快に感じたのであれば、私は「彼氏なら10人ほどおります」って、笑顔で適当に対処する余裕を見せると思います。もちろん、相手に「それセクハラになりますけど、お答えしますね!」って、最初につけ加えますが。