みなさんこんにちは。露木行政書士事務所の露木幸彦です。きょうは、多数のご相談を受けてきた「不倫」についての質問に回答していきたいと思います。
パートナーの浮気に悩んでいるというかたはもちろん、もしものときのために備えておきたいというかたはぜひチェックしてみてくださいね。
Q1.怒りの矛先を不倫相手に向けたらどうなる?
パートナーの不倫発覚後、パートナーではなく、相手に怒りの矛先が向かう人はどれくらいいますか?また、その場合どんな問題が想定されますか?
A.夫婦関係を修復したいなら…

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不倫相手に求めるのは、基本的に「謝罪」「関係の解消」そして「慰謝料の支払い」です。そのため、パートナーの不倫に気がついたとき、必ずしも不倫相手に対して、これらの責任を求めるわけではありません。
なぜならそのことで余計に家庭が乱れ、夫婦関係が悪化し、最悪の場合、離婚に至る可能性があるからです。
不倫された側と不倫相手との間で内密に事を進めることができればよいですが、相手は人さまのパートナーに手を出すような人。「話がある」と伝えた場合、不倫相手はあなたのパートナーに相談し、そうすると「勝手なことをするな!」と注意される可能性もあるでしょう。
離婚を覚悟したときならともかく、夫婦の関係を修復したいのであれば、パートナーと不倫相手が結託するような事態は困りますよね。
また不倫相手が素直に謝り、「別れます」と誓い、慰謝料を支払ってくれればよいですが、口先だけで「悪かったですね!」と謝り、裏でこそこそと連絡をとっていたり、慰謝料を払う払うといいながら、いつまでも振り込まれないという展開も考えられます。
パートナーの裏切りによってただでさえ傷ついているのに、不倫相手に責任をとらせるために、ますます傷つくようでは何をやっているのかわかりませんよね。
「自然消滅」の形を取ってもらうのが1番
スマートフォン、パソコン、タブレットなどパートナーの端末から不倫の事実を知ることも多いでしょう。不倫をするような人は嘘つきです。これらの証拠を夫または妻に突きつけた場合、素直に認めればよいですが、バレると思っていなかった場合は反射的に「違う」といってしまうもの。
さらに「勝手に(スマホ等を)見たお前が悪い」という感じで責任を転嫁してくるケースはめずらしくありません。これでは不倫をした側より、不倫を突き止めた側が悪いといわんばかり。このように逆ギレされるリスクもあります。
一方、不倫相手はどうでしょうか?証拠の出所はパートナーです。もちろん後日、パートナーに不倫相手が「何やっているの!」と文句をいうかもしれませんが、「スマホを勝手に見るあなたがおかしい」と開き直ることは難しいです。パートナーが弁が立つタイプなら、パートナーより先に不倫相手にアプローチしたほうが賢明でしょう。
不倫を黙認したまま結婚生活を続けるのは地獄。どんどん関係が悪化するだけですよね。パートナーとの関係を修復したいのなら不倫をやめさせるのが第一。
もし不倫相手に「別れてほしい」と頼み、不倫相手がパートナーに別れを切り出した場合、そのこと(不倫相手に頼んだこと)を知れば、「あいつのことは大丈夫だから」といい、別れを受け入れようとしないでしょう。そのため、不倫相手からパートナーへ別れを切り出してもらう場合、自然消滅の形をとることが大事です。