同じ会社に好きな人がいる社内恋愛は、片想いでも恋人関係でも存在を近くに感じられて幸せなもの。
その反面、好意を周囲に知られておかしな噂を立てられたり、ネガティブなことがあれば業務に支障が出たりと、マイナスな点もあります。仕事より恋愛を優先して自分が苦しむようでは、社会人として問題です。
きょうは、実際に社内恋愛で失敗した人はどんなことがあったのか、エピソードをご紹介します。
“嫉妬”を捨てきれなくて

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「中途採用で部署に入ってきた年下の女性を好きになりました。
外見が好みだし礼儀正しい性格だし、仕事もアドバイスを素直に聞いてくれるところがいいなと思っていました。
僕と同じ業務を担当することになり、取引先についての情報やお伺いするときのポイントなどを熱心にメモしては『頼りにしています』と言ってくれて、ちょっと舞い上がっていましたね。ふたりで外回りに出るときなど、ランチで入るお店を探すのが楽しみでした。
彼女は順調に業務をこなせるようになり、部署ではニコイチと呼ばれるのがうれしかったのですが、ふたりの関係がダメになったのは僕が嫉妬に負けたから。
別の部署にいる同期から彼女のことをたずねられ、『かわいいし、今度デートに誘おうかな』と言うのを聞いてモヤモヤしてしまい、『そうはさせるものか』と彼女にこの同期について悪い噂を吹き込んだら、それが当人まで伝わって。
『お前、あの子に余計なことを話しただろう』と同期から怒りをぶつけられ、ほかの同僚からも『性格が悪い』と言われてしまい、つらかったです。
何よりショックだったのは、同期の悪口を聞かされた彼女が周りの人に『こんなことを言ってくるので困っている』と僕について相談していたこと。
それが当人まで伝わった理由で、彼女からは避けられるし部署では孤立するし、余計なことをするんじゃなかったと後悔しましたね…。
何かするときは、自分がその子や周りからどう思われるか、は絶対に考えるべきだと思います」(男性/28歳/配送)
人の恋路を邪魔して逆に自分が嫌われてしまうパターンですが、嫉妬するのは仕方ないとしてもふたりの間に割り込むような言動は、かえって悪い印象を持たれます。
ほかの社員の悪口を突然吹き込んでくるような先輩など、信頼できるはずがないですよね。
そこに『別の男性と仲良くされたくない』のような下心が見えると、女性は警戒して当然です。
周囲に相談するのは自衛のためであり、最終的に好きな女性から敬遠されるような振る舞いは控えるのが賢明。
こんなトラブルは社内恋愛こそ尾を引くので、好きな人への接し方は慎重になるのが正解といえます。