落ち込んだこの一言(38歳/企画)
「会社の取引先の担当として知り合った一回り年下の女性は、ビシッとスーツを着こなして仕事熱心なところに好感が持てて、会うのを楽しみにしていました。
いいなとは思うけれど40歳間近で独身の俺なんて相手にされるはずがないと思い、個人的に仲よくなるようなアプローチは考えていなかったですね。
会えば仕事の話ばかりだったけど、ある金曜日に携わっているプロジェクトのことで盛り上がり、『この後、時間があったら居酒屋でもどうですか?』と彼女に誘われて、正直に言えばその時点で有頂天になりました。
その日にLINEのIDを交換していろんなやり取りが始まり、仕事以外の話もできるので幸せでしたね。
俺に彼女がいないことを知って『もったいない』と返してくれて、もしかして脈アリかも、と思ったのですが…。
彼女のほうは『仕事が好きなので彼氏とか興味ないです』といつも言っていたけど、それでも金曜日の夜に飲みに誘ってくれたり寒い朝はこっちの体調を心配してくれたり、好意がないとしないだろうと思うことも多くて。
思い切って告白するべきか悩み、ひとりで飲んでいて酔ったはずみで『俺みたいな男でも君の彼氏になれる?』とLINEで送ってしまいました。
すると、彼女からの返事は『男って、こうやってすぐ恋愛を持ち込むから苦手』。
メッセージを読んで一気に酔いが冷め、すぐに『嫌な気持ちにさせてごめん』と謝ったけれど、『だったら思わせぶりなことをするなよ』とも思いましたね…。
『男はすぐ勘違いするから』と彼女は返してきて、勘違いさせる自分の振る舞いについては考えないのだな、と好意が萎えました。
告白に近いことをしてしまって彼女とはそれからしばらく気まずかったのですが、いまは仕事のパートナーとして割り切って接していて、ふたりきりで会うことはなくなりました。
一回りも年下だと恋愛の価値観も経験値もだいぶ違うのだろうし、恥をかく前に彼女の考え方などをちゃんと聞いておけばよかったなと思います」(38歳/企画)
「彼氏はいらない」と言いながらふたりきりの時間を持つことにためらわない姿を見れば、恋愛関係を期待するのは仕方ないのではないでしょうか。
つながりに恋愛を持ち込むことを嫌うのは個人の勝手ですが、その了解は自分だけのもので相手は伝えない限り知ることはなく、告白めいたメッセージへの返事でいきなりそれをぶつけるのは、少し不躾ではとも感じます。
年齢差に関係なく、相手との関係を大切に思う気持ちがあるかどうか、がこんな瞬間には出ますね。
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