正直に「できない」と伝えた後の反応を見る(女性/30歳/総務)
「どうしても抵抗があってできないことを、『好きならやれるよね』と彼氏に何度か強制され、それでも好きだから付き合っていたけれどベッドに行くのを何とか避けようとしている自分に気がつきました。
これじゃダメだと正直に『がんばったけれど、それはストレスがあってやっぱり無理』と伝えたら、『普通はできると思うけど』と不機嫌になり、それから関係が悪化して最終的にフェードアウトされました。
『普通は』って、それなら恋人が嫌がることを無理強いする自分はどうなのか、従わない私が不満なだけですよね。
自分の満足しか考えていなかったのだなと思うと悲しいけど、こんな人とはいずれ別のことで終わったかもなとも感じます」(女性/30歳/総務)
「好きならできるはず」と口にする人を見ますが、それは自分だけの価値観であり、パートナーが拒否したことで「好きじゃないのだ」と決めつけるのもおかしいと感じます。
本当にパートナーを愛しているのなら、正直に「できない」と答えることの苦しさを想像して伝えてくれたことに感謝し、改めることを考えるはずです。
ベッドでの時間は愛情を確認しあう機会であり、独りよがりな満足を求める人ほど一方的な奉仕を当たり前にしますが、それでは相手の愛情は萎えるだけです。
誠実な人なら、自分のしたいことであってもパートナーが受け入れられないのなら「どうするか」をふたりで話し合おうとします。
こちらが受けるストレスを、愛情を理由に強いる人とは、ベッド以外でもうまくいかない可能性が高いのではないでしょうか。
しばらく付き合ってみるのも一つの手(女性/38歳/小売業)
「夫がちょっと極端な行為に走りがちなときがあって、嫌だなと思うけれど没頭する夫を見ると口にできず、我慢していました。
夫はそんな私を見て『楽しんでいる』と勘違いしたのか、エスカレートしていくのでさすがに『そこまでは無理』と言ったら、『どうしたい?』と返されたので正直にベッドで普通に過ごしたいことを伝えて。
夫は落ち込んでしまい焦りましたが、『それでも付き合ってくれていたのか』と言ってくれて、そこでお互いにどう過ごしたいかを話し合えたのでよかったと思っています。
我慢はよくないと思うけれど、しばらく付き合ってみたことで夫がどう楽しみたいかもわかったし、自分は何が無理なのかも自覚できたし、いまでは大事な過程だったかもとも感じます」(女性/38歳/小売業)
したくないのに耐えるのはたしかによいことではないけれど、たとえば「ここまでは」と決めてパートナーの要望に応えてみると、お互いについていろいろな発見があります。
肝心なのは、「ここまでは」と決めたラインを超えたらきちんと無理だと伝えることで、そこでパートナーがどうするか、ふたりの理想について話し合えたら幸せですよね。
ここで付き合わないことを責めるような人なら、よい関係を築くのは難しいかもしれません。
ベッドでの時間は、ふたりが幸せを感じてこそ充実するといえます。
自分がどこまで歩み寄れるかを知るためにも、「ここまで」を決めて身を委ねてみるのも愛情を深くする一つの手段です。