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4 件こんにちは。垣屋美智子です。証券アナリストとして10年間従事した後、現在はスタートアップ企業の財務・経営支援をするほか、事業分析力と会計知識を生かし「誰でも今すぐできる」をテーマにマネー、ライフ、キャリアについて執筆、講演活動を行っています。
きょうは「主婦の労働力は活用したいけれど難しい」という件について。
そもそも「ITリテラシー」とは？
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昨今、よく耳にする「ITリテラシー」とは、ITを使いこなすスキルのこと。
主婦の労働力は活用したいけれど難しいのは、一旦専業主婦になり、オフィスワークから離れると、ITリテラシーが落ちてしまうからです。
日本の学生の場合、PCを使えないケースが普通にあったりするので、一概に主婦層だけがITリテラシーが低いというわけではありません。
社会人になって就職先でPCを使わない業務の場合、社会人になってもPCを全く触ることなく生活していくというのもあるのかもしれませんね。
そういう人たちは、そもそもITリテラシーが低いケースです。
一方で、ITリテラシーが落ちているケースというのは、PCなどは使い慣れていたり、オフィスワークは以前していたけれど、昨今のITの進化、DX化には全く触れずにきている場合です。
昨今のITサービスは進化しており、いまDX化が進んでいる企業であれば、以下のような感じで業務を進めます。
マイクロソフトオフィスの代わりにGoogleのスプレッドシートやGoogle Docsを使い、ブラウザ上で作業をして、文書保存も不要。
メールは添付ファイルを送らなくても、ドライブにファイルを置き、ドライブのURLを共有したりします。
上記を読んで、そもそも何を言っているかチンプンカンプン…という人は、そもそもITリテラシーが低い方。
オフィス系は使えるけど、クラウドとかGoogleのスプレッドシート、ドライブなどはわからないという方はITリテラシーが落ちている方。
Googleもドライブも使いこなしていて、この意味がわかるという方は、ITリテラシーが高い方です。
3年間PCを触っていなければリモートワークは難しい？
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私が「主婦の労働力は活用したいけれど難しい」と言っているのは、このITリテラシーが落ちてしまっている主婦層の方たち。
オフィスワークが通勤なしのリモートワークに変わっていくケースも増えてきている現状は、子育てが少し落ち着いたのでもう一度働きたいという人には朗報だと思います。
しかしITの進化のせいで「PCを持っていない」「長らくPCに触っていない」という方だと、リモートワークができる環境とはスキルがどんどんかけ離れていきます。
私も経営するアパレル会社はリモートワークのスタッフも多いですが、経歴も問題なく、仕事への意欲も高く、社会人としてのコミュニケーション力の高さ、短期間で業務に集中したいという考えなど、どこをとっても素晴らしいこともあり、業務をお願いしたいと思う主婦層も多いのですが…PCブランクが長すぎて、必要なアプリやシステムがチンプンカンプンで、初回のIT系の面談項目でNGが出てしまうケースが何度もありました。
リモートワークに強い若手は社会人経験が少なく、社会人経験が豊富な主婦層はリモートワークが苦手ということで、このジレンマを何度も経験しています。
私のように主婦友達も多く、事情がわかる経営者でない場合、主婦層はITリテラシーが一時的に落ちているだけとは捉えられず、絶対若手主義で若手を採用してしまい、社会人経験の低さで採用失敗してそうとも思っています。
ということで、ITリテラシーが一時的に落ちているだけで主婦層が正当に評価されないというのは本当に勿体ないです。
若手より子育て世代こそリモートワークという選択肢を獲得するべき
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さらに、働く側から見ても、忙しい子育て世代にとって、リモートワークならば通勤の時間もかからない分、子育てや家庭との両立がしやすくなりますし、どこに住んでいても問題ないので選べる仕事数が増えます。
リモートワークができたらすごく効率のよい働き方ができると思うのですが、ITリテラシーが低くなっているせいでリモートワークができないなんて残念すぎませんか？
社会人経験や子育て経験というのは時間が経っても劣化しないですが、ITスキルだけは劣化していってしまうというのを、スピードの早いITサービスを見ると感じます。
しかし、それを汲み取ってくれる企業ばかりではない。ではどうすればよいか？
「出産・子育てをしながら細々と仕事を続ける」でもよいと思いますが、やはり子育てと仕事の両立が大変な時期はあります。
ですから、そういうときでも、将来に備えて家にPCを持っておく、PCを定期的に使う、などでIT慣れしておくことが、主婦が自らの労働力を早く取り戻す方法かなと思います。
そして、絶対忘れてほしくないのは、社会人経験は劣化しないですし、子育て経験もキャリアにはプラスということ。
ですから、自分の築いてきたものは肯定し、そのうえでブランクを感じさせない高いITリテラシーを維持するというのを、特に子育て期間中の方には心に置いておいてほしいです。
そうして、リモートワークというオプションを主婦の方にも持ってほしいです。
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- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
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