飲み会の席で渡された連絡先
ライターi:いろいろと聞きたいことはあるけれど、まずよく違う国に住んでいる人を紹介されて、リアルに会いに行ったよね?
チカ:それよくいわれる!ちょうど飲み会で私の不埒な恋愛をネタに話しているときに紹介されたのがトオルだったんだ。「そんな人より、チカちゃんに合う人、オーストラリアにいるから」って。
ライターi:その紹介した友達も友達だよね(笑)。
チカ:みんな酔っ払ってたからね(笑)。「私に合う人、日本におらんのかーい!」って爆笑してその日は帰ったんだけど、とりあえずLINEのアドレスもらっちゃったから、次の日一応連絡だけしたの。それがトオルとの出会い。
ライターi:紹介されて1カ月もせず航空券買ったんだよね?どうして会ったこともない男のために自らチケットまで買って会いにいこうって思ったの?
チカ:んー、なんとなく。なんかいい人そうだから会いたいなーって思ったの。それだけだよ。
ライターi:それだけ!?
チカ:うん。不埒な恋愛をリセットするにはいいタイミングだ!って思ったし、メールのやりとりも楽しかったから、長く連絡取り合って、変に気持ちが盛り上がった後に会いにいくより、なんとなくいいかも?くらいの時に会ったほうがいいなって思ったの。
ライターi:ちなみに、さっきからいうその不埒な恋愛って…?
チカ:実は私、トオルと出会う前、長く曖昧というか堕落した関係を続けてた相手がいたのよ。そんな関係が嫌で離れようとするのに、ちょっと甘い言葉で誘われると結局また戻っちゃうみたいな…。
私も気持ちをはっきりいえず、執着なのか何なのか、踏ん切りがつかなくなってた。で、ちょうどそのことを友達に相談してたときにトオルを紹介されたの。
ライターi:まぁ、大人の恋愛のあるあるだね。
チカ:そう。だからトオルどうこうではなく、嫌なことを忘れるために、ただ海外に遊びに行きたかったっていうのも本音としてはあった(笑)。もしトオルと合わなくても、単なる海外旅行として思いっきり楽しめばいいやって。
あ、ちなみにその不埒な関係の人とは、旅行1日目の夜に「もう会わない」ってメールして、連絡先を消去しました(笑)。
ライターi:切り替えはやっ!
一気に結婚まで駒を進めた行動力の源
ライターi:そこから旅行最終日に逆プロポーズ並みの告白して、本当に移住して、結婚。素早い行動力は何だったの?
チカ:古いいい方ですけど、ビビビッときまして。
ライターi:ビビビ婚(笑)。懐かしい!
チカ:人ってさ、言動や行動の端々にその人の本質が出るじゃん?行動をともにするなかで、彼との時間がとても心地よかったの。この人と一緒にいたらもっと面白い人生になりそうって思った。だから逃したくないって直感で告白しちゃったんだ。
ライターi:とても不埒な恋愛に苦しんでいた人の行動力とは思えない…。
チカ:昔、別の友達に恋愛話をしているときに「いま、チカは沼にはまってぐるぐるしてるけど、いつか運命の人見つけて、光が差し込んだように導かれて進んでいくよ」っていわれたことを思い出して、あー、これかなって思った。
旅行中、自分でも始めはこの気持ちはトラベルハイじゃないかって考えたこともあったけど、止まってられないなって。だから気持ちをはっきり伝えちゃおうって、思ったままに気持ちを伝えたら、逆プロポーズになっちゃった。
ライターi:ストレートな言葉だったから逆に響いたのかもね。海外で暮らすことには抵抗とか、迷いはなかったの?
チカ:もちろん少しはあったよ。でもさ、いままでいろんな恋愛をしてきたけど、ここまでグッと来る人なんてなかなかいなかったなって。そんな人を見つけられただけでもそうそうないことだと思うと、住む場所とかはどこでもいいなって思った。
トオルがオーストラリアに住み続けたいことも知ってて告白したわけだし、じゃあトオルと一緒にいられるように、私もオーストラリアでできる何かを探そう。そのための準備をしようと思って動いてたら、迷いなんかあっという間に吹き飛んでた。
ライターi:恐るべし一直線さと柔軟さ。でもそれがあったからいまの幸せな関係が築けたんだね。