ビザモクは本当にダメなのか?
チカ:あとね、誤解を恐れずにいうと…。私はビザモクスタートの恋愛でもいいんじゃないかって思うんだ。
ライターi:えっ!?衝撃的発言!
チカ:最近仲良くなった子が「海外に住みたい」っていう夢を叶えるために、マッチングアプリでイタリア人の彼を掴まえたんだけど、彼女は外国人に絞ってデートをしまくって、いま理想の彼と付き合って、とっても幸せそうなの。なんら普通の恋愛と変わんないんだよね。出会いは何であれ、その先はふたり次第なんだなぁ、って思って。
ライターi:私のまわりにもそういう子いるな。付き合うなら外国人がいいって子。
チカ:その友達は、「あー、そっちの目的ね」とか、「そこまで一生懸命になれるのすごいね」って人に散々嫌味をいわれたり、距離を置かれたりしてきたみたいで、とっても悩んでたの。でもいま、真剣に想い合っているふたりを見てたら、こういうスタートもあるんだなって思った。
もちろん、トオルが飲み会で出会ったような、ビザを得ることだけを目的としているような人は問題外だよ。でも、「ビザがほしい」っていうのもひとつの好みなのかなって思って。
ハイスペックな人と結婚したいっていうのと同じで、譲れない条件がある人っているでしょ。理想通りの人に出会っても、それで本当に結婚できるかどうかなんて、その後のふたりの関係をどう作っていくかってこと次第なわけだし。
ライターi:そりゃそうだ。
チカ:これもひとつの多様性。その子の個性だから、海外で頑張っている友人として応援しようと思ってる!
沼のような恋愛から起死回生のスピード国際結婚。一見偶然が重なって運命の相手に出会えたようにも思えますが、チカの凄まじい行動力がなければ結婚にまでたどり着くことはなかったでしょう。
そしてどんなカップルにもある価値観の違い。その違いを「違うからわからない、わかち合えない」ではなく、「そういう考え方もあるのか」と認め合うことが、ビザの問題にかかわらず、パートナーとよい関係性を作り上げ、絆を深めていく秘訣なのかもしれません。
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