作品自体のヒット、主題歌の史上初アニソンでのレコード大受賞など、2020年を象徴したといえるほどのブームとなった『鬼滅の刃』(吾峠呼世晴・著)。
原作はマンガだが、おうち時間には必須となったサブスク動画サイトでのアニメ配信や、映画のロングランヒットも相まって、まだまだこの熱冷めやらずといったところ。
これほど社会に影響を及ぼしファンを増やした、この『鬼滅の刃』の人気の要因ともいわれるのが、魅力的な登場人物の数々。非現実的な舞台での展開にも関わらず、それぞれの人物のバックボーンや人間模様からは、いまこの時代、この世界で生きる私たちが共感、憧れ、自省などさまざまな感情を揺さぶられ、学びも多い作品だ。
そこで、どの登場人物が自分にとって「推し」になったかという点から、理想のタイプも紐解けるのでは?と思い、アニメ版メインキャラクターの言動や行動から、人物像を見てみることにした。
登場人物の「人となり」
登場人物がたくさんいるので、ここでは主人公とその同期、そして彼らの先輩である「柱」から選抜。私たちの世界でいうところの、同僚や先輩という感じで見ていけたらと思う。
まず、彼らの人となりをざっとご紹介(あくまで筆者が受けた印象をストレートに表現しているので、ちょっと違うと感じられるそれぞれの”推し”を持つみなさまもいらっしゃるかもしれませんが、悪しからず…温かな目で見守ってください)。

ホビーストックから『鬼滅の刃』のラバー素材のマットが登場。image by:PR TIMES
竃門 炭治郎(かまど・たんじろう)
人の悲しみの匂いを感じ取り、人に寄り添える思いやりがある。人間時代の過去に苦しんだ鬼にも、情けをかけるとにかく心優しい男。「鬼は虚しい生き物」といい切れる感受性の強さは、時に人としての弱さを強調させてしまう。
家族や仲間への強い愛情を惜しまず外に出し、どんな相手にもその人を励ます心ある言葉を選べるのは最大の魅力。親に紹介したら文句なしに喜ばれそうな男No.1。彼氏でもいいけど、筆者個人的には、いざというときに頼れる一番仲のいい男友達にしたい。
我妻 善逸(あがつま・ぜんいつ)
臆病者だが、己が弱いことを人に隠さない。他人の優しさに漬け込むが、優しさにはきちんと恩を返そうとする努力はする憎めない男。「寝ている間に敵を倒せるワザ」という能力を持っているということだけでなく、近い者への感謝の気持ちでいざというときに強さを発揮する素直さがある。
無類の女好きで、女性に支えて貰えると力が出る、というわかりやすさがある。年下好き女性は、このタイプに母性をくすぐられるかもしれない。
嘴平 伊之助(はしびら・いのすけ)
ひと言で表すと、バカでワイルド。打ちのめされたときのメンタルの弱さは逆にさらに強くなる原動力に。自分より「強きもの」にこだわる男であり、実はキレイな顔をしているのにそれを隠して肉体で強さをアピールするあたり、ちょっとかわいい…と女性は思ってしまうかも。
人の優しさに触れ学べるピュアさを持ち、自らが認めた仲間には高くリスペクトを持てる。フィジカルの強さはメンタルの強さ、というシンプルさを一番わかりやすく教えてくれるタイプ。
顔と体のギャップ萌えや、バカでも肉体派がいい!という女性には持ってこい。女慣れしていないので、きっと惚れ込んで尽くしてくれるだろう(でもきっと照れ屋でストレートに「好き」とかはいってくれないタイプ)。