毒親と対峙する際の3つのポイント
毒親に本音を伝える際のポイントは3つあります。
1つ目のポイントは、きっとわかってもらえる、きっと改心してくれる、きっと謝罪してくれる、きっと受け入れてくれるといった期待は絶対に持たないという覚悟を持って臨むということ。
2つ目のポイントは、手紙やノートなどに伝えたい本音をちゃんと整理し、親に言いたいこと、伝えたいことを残さず伝えられるように、実際に何度も声に出すなどしてシミュレーションしておくこと。
3つ目のポイントは、絶縁状態になる腹を決めるということです。
「この人と話すのは、これが最後になってもいい。次に会うのは葬式のときだ」くらいの覚悟がないと、毒親に本当に言いたいことを全て言い切り、過去への囚われに決別することは難しいかと思います。
そのような意味で、「あの親からどう思われようと知ったこっちゃあない!」という開き直り的な心構えがとても大切になります。
そういう心構えに向かうには、何度か頭の中(イメージ)で、親を土下座させたり、親にされたことをやり返すなどして、「親に抵抗しても大丈夫」という心理的許可を何度もの自分に出しておくといいでしょう。
また、もしも親がすでに他界している場合や、音信不通で連絡が取れないなどして、直接親と対峙することができないという方もいるかと思います。
そういう人の場合は、「親に対して激しい怒り、憎しみなどを抱いている自分自身を許す」ことによって、毒親からの心理的な支配から自分を解放し、癒すことができるのですが、それについてはまた別な機会にお話ししたいと思います。
次回の『「毒親の呪縛」を本気で断ち切る実践トレーニング』は2021年11月24日公開予定です。
【連載】『「毒親の呪縛」を本気で断ち切る実践トレーニング』
【1】「生きづらさ」の根本にあるものは…?私の幸せを阻む「毒親」の呪縛
【2】私は「毒親」育ちだったのか?いま、生きづらさの原因を考える30の質問
【3】親の不仲も不機嫌も「自分が悪いせいだ」と思って育った、毒親育ちの人へ
【4】毒親に言われ続けた「あなたのため」。その支配から抜け出すための、はじめの一歩
【5】わけもなく不安になる。毒親育ちが無意識の苦しみを手放すためのワーク
【6】人が怖い、居場所がない、価値がないetc…毒親育ちの持つ悩ましい感覚
【7】私は何をやってもできない人だ。毒親育ちの悩ましい思考の手放しかた
【8】だから僕は、人が怖い。毒親育ちが「生きづらい」人生から抜け出すまでの道のり
【9】離婚したのは、僕のせい?「親の離婚」で傷ついた心の癒し方
【10】それって本当に子どものため?親の「責任」と「過干渉」のボーダーライン
【11】家庭内につくられたヒエラルキー。子どもを弱者に仕立て、支配する親たち
【12】対人関係がシンドイ。側から見ると順風満帆な彼の人生が“難あり”なわけ
【13】支配的な父親に従ったエリート役員の人生が、中年期に危機を迎えたわけ
【14】父親のDVは家族だけの秘密。なぜ毒親家庭は崩壊していくのか?
【15】愛情と苦痛はワンセット。大人になっても抜けない毒親育ちの思い込み
【16】いい親子関係を築けなかった子は、友人関係や恋愛でつまずきがちなのか?
【17】親に“いい子”の期待を押し付けられた子は、なぜ人生につまづいてしまうのか?
【18】家族のからかいがイジメに。自称「ダメ人間」な彼女の、悲しい生い立ち
【19】「無条件の愛」を与えられずに育ったあなたが、心の空洞を埋めるヒント
【20】東大に行け、官僚になれ…親に命じられた“責務”を全うしたエリートの「その後」
【21】毒親の呪縛を抜け出し「自分らしく生きる」ために、今日からできること
【22】僕は、どうせ無力で無能…。自己肯定感が「ない」子どもたちの苦悩
【23】虐待する親によくある4つの特徴。なぜ彼らは子どもに手をあげてしまうのか?
【23】虐待されている子は、なぜ傍観しているだけの親を「悪くない」と思うのか?
【24】「自分は親のようにはならない」と思っていても、結局同じことをしてしまうわけ
【25】うちも、もしかして…?「毒親」と「健全な親」を見分ける決定的なポイント
【26】親のことが 憎くて辛い。大嫌いな親を許して楽になるには、どうすればいい?
【27】父や母を許せない。親に対する憎しみや怒りを手放す、あるひとつの方法
【28】親のことが、許せない。怒りの感情と向き合うための「毒親への本音の手紙」
【事例1】鬱の母と、子に頼る父。毒親と共依存していた彼女が、親子の縁を断ち切るまで
【事例2】気づけば、3度目の離婚。彼女が「ダメンズ」ばかりを選んでしまったワケ
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